とある性別違和の記録

自分の性別に違和を感じたわたしが、性同一性障害の診断を経て戸籍変更に至るまでを綴ります

これまでの医療関係の記録

わたしは2021年12月頭に性別適合手術を受ける予定ですが、ここまでの医療関係についてざっと書いてみます。

 

時系列的概要

2019年1月

性同一性障害を扱うメンタルクリニックに相談のため通院開始(月1回ペース)

2019年12月

性同一性障害の診断書(ファースト)を受け取る

2020年2月

・同メンタルクリニックの別の医師から診断書(セカンド)を受け取る

2020年3月

・ホルモン治療の同意書を取得 まだホルモン注射まで2通診断書が必要と言われる

2020年6月

性同一性障害の診断書に基づき名の変更の申立書を裁判所に送付

2020年8月

メンタルクリニックで診断書が揃ったのでホルモン注射を受ける病院に紹介すると言われる

2020年9月

・名の変更申立が通り、戸籍の名を変更

メンタルクリニックで、そろそろSRSの紹介を行いたいがコロナ禍で受け入れ先がないので少し待つよう言われる

2020年12月

メンタルクリニックとトラブル(後述)

2021年2月

・次のジェンダークリニックを探さなきゃと思っていたところ、ある方に横浜メンタルクリニック戸塚を紹介していただく

2021年3月

・横浜メンタルクリニック戸塚に通院開始

泌尿器科で受診

2021年4月

・ホルモン注射開始

2021年5月

・横浜メンタルクリニック戸塚で診断書取得

2021年8月

性別適合手術の判定会議で適合手術を受けて良いとの判定(後述)

2021年10月

山梨大学医学部附属病院で初診

2021年12月

山梨大学医学部附属病院で性別適合手術(予定)

 

……こうして書き出すと意外に盛り沢山ですね。

 

メンタルクリニックとのトラブル

さてこれです。

元々、2020年8月に「次回通院の時にホルモン注射できる病院を紹介するから」と言われたものの、肝心の次の通院時に何も言われなかったので、そんなものかとスルーしてたんですが、同年12月、そろそろSRSに向けてタイのアテンド会社を紹介するという話になったんです。

ところが、そこで「ホルモン注射してるよね」と言われ、「いえ、まだですけど」と答えると、先生がにわかに慌てだして……

なんとそれから急にカルテを引っ張り出してきて、「あれも終わってない、これも終わってない」とああだこうだ言い始めたかと思うと、「仕方がないね、次回紹介するから。SRSには12ヶ月間ホルモン治療を受けたという証明が必要だから、また仕切り直しだね」と事も無げにおっしゃる。

いやちょっと待って。

あなた紹介忘れたんですよね? しかも12ヶ月間ホルモン治療を受けてからでないと紹介できないなら、そもそも9月にホルモン治療開始してたとしても、今はまだ紹介できないですよね?

流石にムッとして言い返そうとしたら追い立てられたので、納得がいかず、半日よく考えてから電話で、もう信用ができないから通院をやめる、ついてはこれまで出した診断書一式を引き渡してほしいと伝えました。

 

年が明けて2021年1月。

診断書一式を受け取りに行き、ついでにどういうことか説明してほしいと話を伺うことに。

曰く、あなたは通院をやめていた時期があったからすっかり勘違いをしていた、とのこと。

でもおかしいんです。わたし、一度だけ通院できずリスケしたことはありましたけど、基本的にずっと月1で通い続けてたんです。

ここで気づきました。多分先生はわたしと他の患者さんを取り違えてるか、混同してる

前回も慌ててカルテを読み始めた場面がありましたが、おそらく先生はちゃんとカルテを見ずに診察をしているか、下手をすれば別人のカルテを見ながらわたしの診察をしていた可能性もあるのではないかとまで思いました。

呆れてものも言えないとはこのことです。

 

あまりに酷いので、この時のやり取りは断った上で録音してたのですが、その録音を知人の弁護士に聞いてもらい、医療過誤で訴えられないか尋ねました。が、医療過誤とまでは言えない、仮に裁判しても僅かな慰謝料止まりですねと言われたので、諦めました。

思えば、以前この先生にとある事情で(どんな事情かは改めて記事にするかもしれません)通院間隔を短くして早く診断を出してほしいとお願いしたところ、「それはうちが儲からないから駄目だ」と言われたことがありました。その時はあまりにあけすけな物言いに苦笑せざるを得なかったのですが……いやいや、本当にひどい医者がいたものです。

 

判定会議

新しく紹介された横浜メンタルクリニック戸塚では、前のメンタルクリニックとのいきさつもあり、事情を組んでいただき進行していた治療を引き継ぐ形でスピーディに診断治療を進めていただきました。この辺りは本当に感謝しきりです。紹介してくださった方には足を向けて寝られないほどの恩を感じております。

 

で、話は変わって、判定会議の件です。

横浜メンタルクリニック戸塚は、

関東ジェンダー医療協議会の会員とのことでした。聞いたことがないなと思ったら、まだ発足したばかりのようです。

それはともかく、性同一性障害ガイドラインに従って診断治療を進める場合、一つの関門として、この判定会議があります。

判定会議、話には聞いたことがあるけど実際どうやってやるんだろう、と思っていたら、まさにその関東ジェンダー医療協議会が判定会議を開催しているとのこと。「手術を受けるなら、判定会議を受けましょう」とのことでしたので、「是非に」と二つ返事でお願いをしました。

といっても、患者自身が先生方に囲まれてなんのかんの言われるわけじゃないです。いやまあそんな想像はしませんでしたけど。

 

わたしの場合、無事に判定会議で手術適応となりまして、手術自体も関東ジェンダー医療協議会の理事長である山梨大学医学部附属病院の百澤先生が引き受けてくださることになり、ここに至ります。

よく界隈では「ガイドラインに沿った治療を受けてたらまだるっこしいから」という話を聞きますし、わたしもその意見にはうなずくところもあるのですが、一方できちんとガイドラインに沿って治療をしていくと、こうしていくつもの関門をくぐり抜けて着実に進んでいくという安心感もあるので、一概に悪いことじゃないなと思っています。

 

山梨大学医学部附属病院

喧嘩別れに終わった前のメンタルクリニックは、SRSについてはタイのアテンドを紹介するからそちらで、国内は伝手がないので紹介できない、と言われていました。

伝手がないのでの他に、国内は手術例が少ないから信用できない、タイの方が上手だ、とも。

いえ、私が言ったんじゃないですよ。ただ、界隈でもよくそういう話は聞きますよね。

 

しかしながら、このコロナ禍でタイに渡るのは難しくなってしまいました。

もう一つ、ある理由で、わたしは元々国内で手術を受けたいと思っていました。話は単純で、手術後に何かあった時にタイでの手術ではおいそれと予後を診ていただくことが難しいので、それが不安だったんです。その点、国内ならちょっと具合がおかしいとなったらすぐに執刀医に相談できるという安心感があります。

こういった話は、当事者特にSRSを終えた方には色々意見があるのは分かっております。どのご意見もそれなりに納得はするのですが、わたしは自分が信じた道に身を委ねて安心しておまかせしたいです。

百澤先生には、初診と術前検査の二度お会いしておりますし、その前に手術の件でメールでやり取りもさせていただき、この方なら安心してお任せできると感じました。

あともう一つ、他はどうか知りませんが、山梨大学医学部附属病院は術後2週間入院期間があって、その間ダイレーションの指導なども受けられるみたいなので、その点でもちょっと安心かなって思いました。

この記事を書いている翌日には入院なので、ここから先はできる限り詳細に記事を書いていきたいと思います。、山梨大学医学部附属病院は術後2週間入院期間があって、その間ダイレーションの指導なども受けられるみたいなので、その点でもちょっと安心かなって思いました。

この記事を書いている翌日には入院なので、ここから先はできる限り詳細に記事を書いていきたいと思います。