とある性別違和の記録

自分の性別に違和を感じたわたしが、性同一性障害の診断を経て戸籍変更に至るまでを綴ります

性別適合手術・入院6日目

6日目は色々ありました。大きなことから小さなことまで、拾っておきます。

 

通常食に

今日から通常食です。昨日までの低残渣食もそれなりに美味しかったのですけど、普通のごはんがこんなに美味しいなんて……飢饉の村を脱してたどり着いた先で白飯を振る舞われた江戸時代の農民みたいな感想が口をついて出てしまいました。

 

なお、朝食にはプリントが添付されてて、読むと週後半のごはんを選択メニューに替えられますよ(差額がかかるけど)の案内でした。

おおこれが噂に聞いていたあれか、ということで、慎重に検討を重ねた結果、朝はパン、昼は差額メニュー、夜は通常食という結果に。実を言うと好き嫌いが多いので、食べられるもののうち優先したい方を正直に選んだらそうなりました。今から週後半が楽しみです。

 

固定具外れる

股間をガチガチに固定していたパーツが一部外されました。これで随分腰回りが動かしやすくなって、腰痛も解消されそうです。

管などは全部繋がったままなのでそこまで自由度があるわけではないですけど(硬膜外麻酔は今日で終わりじゃなかったみたいです)。

一方、固定のため肌に直接貼られていたテープのせいで、かぶれて水ぶくれのひどい状態になっていたらしいです。わたしはクリマラパッチでもすぐにかぶれてしまう肌の弱い質なので、そりゃ無理な話ですねえ。剥がす時はたいそう痛かったですが、一応かぶれにくいものに貼り替えていただいたそうで。それでもかぶれたらごめんなさいと言われましたが、ここは苦笑するしかなく。

 

なお、この時同時に入れっぱなしだった一番細いダイレーション棒が抜かれたそうで、洗って置いてありますと言われたので後で見たら、これが? 一番細いの? といった感想しか出ませんでした。いや、ダイレーション頑張りますよ。

 

清拭

なんか体から変な匂いが放たれ始めていたので、午後清拭をお願いしました。寝衣も着替えてさっぱり。

一ヶ月以上ホルモンを入れてない&除睾していない状態だったので、全部取ってしまった今も名残なのか男臭くて気持ち悪かったので助かりました。

 

さて、直接は関係ないですがどうにも取り除いた睾丸がまだあるかのような、押しつぶされている感覚があって、冷静に考えてそんなわけがない(だってタマどころかふぐりもないので)おかしいなと思ってツイートしたところ、オペ済みの皆さんから「それは幻肢痛では?」という尤もな答えが返ってきて首肯せざるを得ませんでした。これが噂のあれかあ、みたいな。同時にいろいろ興味深いお話も聞けて、なんだか有意義な時間でした。

 

初めてのトイレ

そうこうするうちになんだかお通じが来そうな予感だったので、晩ごはんのあと看護師さんにお願いしてトイレに。個室だからトイレも室内で便利です。

ところが、2日前と同じで立てない。固定具が邪魔して力が入らないわけではなく、術後の回復に時間がかかっているのとずっと寝たきりのせいで、足に力が入らないのです。

それでもなんとか点滴台を支えにトイレにたどり着き、「迎えに来るから呼んでください」という声を尻目にモタモタと用を足して身支度を整えて、トイレを流して立ち上がったんですが、これなら自力で戻れそうじゃない? という悪魔の囁きに乗ってしまったからさあ大変。確かにほんの数歩の距離でしたけど戻った時には疲労困憊ぶっ倒れました。またもやほぼ気絶です。

 

おまけに後で様子を見に来た看護師さんにもこっぴどく叱られ……

いやもうそれはいちいちご尤もでして、倒れてたらただでは済まないし硬膜外麻酔の針が抜けたりしたら麻薬がぶちまかれて大変なことになる。絶対に駄目です。と言われ反省しました。

ちょっとしたプライドみたいなものが顔を覗かせるとよろしくないですね。皆さんは看護師さんの言い付けには素直に従いましょう。

 

明日

明日は洗髪できるか聞いてみたところ、歩行練習がてら洗えるかも、とのことでした。髪がべとついてきたので洗えたらいいな。

あとそろそろダイレーションですかね?