とある性別違和の記録

自分の性別に違和を感じたわたしが、性同一性障害の診断を経て戸籍変更に至るまでを綴ります

性別適合手術・初診

話はちょっと遡って、性別適合手術を受けるにあたっての初診について。

 

山梨大学医学部附属病院の形成外科でSRSを受けようと考えた時、まず最初に見るのは公式サイトの該当ページかと思われます。

形成外科 | 山梨大学医学部附属病院

こちらにはSRSの概要や百澤先生の連絡先、手術までの流れが書かれています。

わたしは先に百澤先生にメールで問い合わせをしておりましたので、必ずしもここに書かれた流れのとおりに進んだわけではないのですが、とにもかくにもまずは受診をする必要があるということで、初診に伺いました。

 

初診で伺ったこと

初診の時に百澤先生から伺ったのはおおよそ以下のようなお話です。

  • 手術の意志
  • 造膣するか否かの確認
  • 膣脱の可能性
  • 適合手術1ヶ月前からのホルモン治療の停止
  • 手術日の確定

他はともかく、膣脱については完全に初耳でした。

 

膣脱

帰宅後膣脱について調べてみたのですが、SRSに絡んだ膣脱についてWebでの検索には引っかかるものがなかったので、ここは百澤先生のお話を書き出します。

  • 膣脱とは、造膣した際の膣内壁の皮膚が剥がれてべろっと出てきてしまうことを指す
  • 百澤先生の手術例は100例以上にあるが、そのうち50代以上の患者で3件膣脱があった
  • 50代以上の場合の造膣は膣脱の危険性が高いということは認識すべきである

その上で、本当に造膣するかを念押しされました(言い忘れましたがわたし手術時点で51歳です)。

 

私の希望は最初から造膣なので、危険性を理解した上でそれでも造膣したい旨を返答しました。

とはいえ、これは全く想定していなかったので、帰宅後すぐに調べたわけですが、結局あまり有用な情報には辿り着けず。

こちらについては今後の展開が全く予測不可能なので、万が一腟脱したらご報告します。いや、万が一がないよう祈っていますが。

 

初診の感想

山梨大学医学部附属病院でSRSを受けたいと考えている場合、まずは百澤先生の診察を受けるところから始まります。

そもそもここでSRSを受けられるのかというところから始めてもいいですし、関東ジェンダー医療協議会経由の場合はおそらく手術を受けることは確定していて、あとは手術日を決めるだけということもあるかもしれません。

大学病院ですので、紹介状が必要だとかハードルが高いとか色々思い悩む要素も多いと思いますが、そういう場合はいきなり病院に行くのではなく、百澤先生とメールでやり取りするところから始めるとよいと思います。分からないことがあればちゃんと答えてくださるはずです。

とはいうものの、そもそもそのメールを出すこと自体結構勇気が要りますよね。わたしも最初のメールを出す時は緊張しました。けれどメールのやりとりや実際にお話したみて、先生は気さくな方だという印象を持ちましたので、迷ったらまずはご相談してみると良いと思います。